岐阜県多治見市の公民館数館と、多治見駅近くのホール・ヤマカまなびパークで開催する落語会を今年度からスタートします。第1回は桂二葉一人会。
【新シリーズ開催の経緯】2009年「歩いて行ける落語会」という企画タイトルで「柳家三三ひとり会」を開始、その後4年間、毎年市内公民館1〜2館で開催しました。 「歩いて行ける落語会」スタート時には目標がありました。多治見市の中核施設「多治見市文化会館」の小ホールで柳家三三を軸に二人会を開き約300席を満席にする、というものです。そのために、身近な立地の(文字どおり歩いて行ける場所の)公民館で確かな芸をお見せして、着実に落語ファンを形成していくことがミッションでした。そして、2012年に「白酒・三三二人会」を文化会館で開催、満員御礼となりました。その後も二人会は続き、大ホール舞台上に客席と高座を設えた「ワンコイン寄席」も開かれ、多治見市には落語が根付いた、と感じられました。 では今「歩いて行ける落語会」の後継の企画を進めるのは何故か。 実は文化会館はリニューアル工事により約一年休館しており、さらにコロナ渦での度重なる公演中止もあって、(落語会に限らずですが)2019年以前の客足がすんなり戻らないのではと懸念されます。おそらく一旦遠のいた客足をこれまでのように戻すのは、そんなに簡単なことでは無いと思います。でも、だからこそ、これを奇貨としてあらためて落語ファンをしっかりと根付かせていきたい、というわけで、言うなれば初心に戻り、「気軽にご近所落語会」なのです。
2023年度のこの時期に第2回が予定されています。現時点での候補は江戸の噺家です。毎年上方と江戸から交互に招き、東西の落語聴きくらべにもなるよう、仕込んでいく計画です。